インプラントの目的って? その2

インプラントの目的って? その2

こんにちは、医療法人 野原歯科室です。

今回は前回の続きでインプラントの目的についてお話しします。

インプラントとは抜けてしまった歯の根元に、人工的に歯の根っこを埋めて作り上部に人口の歯を作って再び噛めるようにする技術だという事を前回お話ししました。

歯科治療には欠損補綴という概念があり、抜けた歯を何かの方法でリカバリーする事を考えます。ブリッジと呼ばれる方法や義歯、そしてインプラント等が一般的に多く使われる方法です。

ところで、上下の歯の本数が以前と同じになり、それぞれの歯に咬み合った時の相手の歯があれば問題は解決なのでしょうか?

上下の人間のあごのうち、下あごだけが左右の顎関節と呼ばれる部分を支点に上下左右前後に動きながら食べ物をすりつぶすようにできています。実際には上下左右前後と円を描くように非常に複雑な動きをするのですが、この運動を咀嚼運動と呼びます。すりつぶしたりかみ砕いたりする時に、歯の位置や傾き高さなどがぴったり合っていないと違和感を感じたり、歯に余計な力がかかると痛みを感じたりすることがあります。虫歯でもないのに歯が痛くなるのです。

単に歯の本数を元に戻すというだけではなく口全体のかみ合わせが最適になるように、インプラント上の歯を設計しお口全体のバランスを取ることがインプラントの最終目的になります。

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